美容医療を調べていると、よく目にする「ダウンタイム」という言葉。
「実際、何日くらい続くの?」「次の日から仕事に行ける?」「メイクやお風呂はいつから?」など、施術を受ける前に気になる人も多いと思います。
ダウンタイムは施術によってかなり違います。数時間〜数日程度で目立ちにくくなる施術もあれば、腫れや内出血が数週間続くことがある施術もあります。
この記事では、代表的な美容医療について、どんな症状が出やすいのか、何日くらい続くのか、仕事や学校への影響はどの程度なのかをまとめます。
※掲載している期間は、複数の医療機関などが公表している情報をもとに整理した一般的な目安です。ダウンタイムには個人差があり、施術方法、使用する機器、出力、部位、体質などによっても変わります。実際の過ごし方は、施術を受ける医療機関の案内を優先してください。
美容医療の「ダウンタイム」とは?
ダウンタイムとは、美容医療の施術後に起こる腫れや赤み、内出血、痛みなどが落ち着き、普段の生活に戻っていくまでの期間を指す言葉です。
ただし、「ダウンタイムが終わる=施術が完成する」という意味ではありません。
たとえば、見た目の腫れや内出血が落ち着いて仕事へ戻れるようになっても、施術部位が完全に馴染むまでには数週間〜数か月かかることがあります。
そのためこの記事では、主に「症状が目立ちやすい期間」をダウンタイムの目安として紹介します。
美容医療のダウンタイム一覧
まずは、代表的な施術の目安を一覧で見てみましょう。
| 施術 | 主な症状 | 目立ちやすい期間の目安 |
|---|---|---|
| ボトックス | 赤み・腫れ・内出血 | 数時間〜数日 内出血は1〜2週間程度 |
| ヒアルロン酸注入 | 腫れ・むくみ・内出血 | 数日〜1週間程度 内出血は1〜2週間程度 |
| 脂肪溶解注射 | 腫れ・むくみ・内出血・熱感 | 数日〜1週間程度 |
| ピコトーニング | 赤み・乾燥 | 数時間〜2、3日程度 |
| ピコスポット | 赤み・かさぶた | 7〜14日程度 |
| IPL(光治療) | 赤み・ほてり・一時的な濃染 | 赤みは数時間〜数日程度 濃染は1〜2週間程度 |
| ダーマペン | 赤み・熱感・皮むけ | 2日〜1週間程度 |
| ポテンツァ | 赤み・腫れ・針跡 | 3〜7日程度 |
| ケミカルピーリング | 赤み・ヒリつき・皮むけ | 数時間〜3日程度 皮むけは長引くことも |
| HIFU | 赤み・腫れ・むくみ | 数時間〜数日程度 |
| RF(高周波) | 赤み・腫れ | 数時間〜数日程度 |
| 糸リフト | 腫れ・内出血・つっぱり感 | 1〜2週間程度 |
| 医療脱毛 | 赤み・ヒリつき | 数時間〜2日程度 |
| 二重埋没法 | 腫れ・内出血 | 数日〜1週間程度 |
| 二重切開法 | 腫れ・内出血 | 目立つ腫れは2週間程度 馴染むまで1〜3か月程度 |
| クマ取り(経結膜脱脂) | 腫れ・内出血・むくみ | 1〜2週間程度 |
| 顔の脂肪吸引 | 腫れ・内出血・むくみ | 数日〜数週間程度 |
| 太ももの脂肪吸引 | 痛み・腫れ・むくみ・内出血 | 1〜2週間ほどで落ち着き始める |
| 鼻プロテーゼ | 腫れ・内出血・固定 | 1〜2週間程度 |
※同じ施術名でも、使用する機器や施術方法によってダウンタイムは異なります。特にレーザー治療、RF、脂肪吸引などは施術内容による差が大きいため、上記は目安として確認してください。
注入・注射系のダウンタイム
ボトックス|数時間〜数日程度
ボトックス注射では、注射した部分に赤みや軽い腫れが出ることがあります。
赤みや腫れは数時間〜数日程度が目安ですが、針による内出血が起きた場合は1〜2週間程度残ることがあります。
仕事や学校への影響は比較的小さい施術ですが、施術直後の運動や飲酒、注射した部分を強く揉むことなどについては、医療機関から受けた指示に従いましょう。
ヒアルロン酸注入|数日〜1週間程度
ヒアルロン酸注入では、腫れやむくみ、赤み、内出血などが起こることがあります。
腫れやむくみは数日〜1週間程度、内出血が起きた場合は1〜2週間程度がひとつの目安です。
軽い症状であれば仕事へ戻れることもありますが、唇や目元など、腫れが目立ちやすい場所への注入では予定に余裕を持っておくと安心です。
脂肪溶解注射|数日〜1週間程度
脂肪溶解注射では、腫れ、むくみ、熱感、内出血などが起こることがあります。
目立ちやすい症状は数日〜1週間程度が目安で、内出血は1〜2週間程度残る場合があります。
使用する薬剤、注入する量、施術する部位によっても違いが出ます。
肌治療・レーザー・光治療のダウンタイム
ピコトーニング|数時間〜2、3日程度
ピコトーニングでは、軽い赤みや乾燥などが出ることがあります。
目立つ症状は数時間〜2、3日程度が目安で、美容医療の中では比較的日常生活への影響が少ない施術のひとつです。
ピコスポット|7〜14日程度
ピコスポットでは、照射した部分に赤みが出たり、時間が経つとかさぶたのような状態になったりすることがあります。
かさぶたなどが目立つ期間は7〜14日程度がひとつの目安です。
無理に剥がさず、紫外線対策などについて医療機関の指示に従いましょう。
IPL(光治療)|赤みは数時間〜数日程度
IPLでは、施術後に赤みやほてりが出ることがあります。
赤みは数時間〜数日程度が目安です。シミなどに反応した部分が一時的に濃く見え、1〜2週間程度かけて目立ちにくくなることもあります。
ダーマペン|2日〜1週間程度
ダーマペンでは、赤み、腫れ、熱感、皮むけなどが起こることがあります。
ダウンタイムは2日〜1週間程度が目安です。
ただし、針を入れる深さによってかなり変わります。浅い設定では2〜3日程度、深い設定では4〜7日程度を目安として案内している医療機関もあります。
翌日からメイク可能としている医療機関もありますが、赤みが気になる場合は週末や連休前に施術するなど、予定を調整しておくと過ごしやすいでしょう。
ポテンツァ|3〜7日程度
ポテンツァでは、赤みや軽い腫れ、針穴などが目立つことがあります。
赤みは1〜3日程度、針跡などを含めると3〜7日程度を見ておくといいでしょう。
ポテンツァには複数のチップや施術方法があるため、実際のダウンタイムは受ける治療内容によって変わります。
ケミカルピーリング|数時間〜3日程度
ケミカルピーリングでは、赤み、ヒリつき、乾燥、皮むけなどが起こることがあります。
赤みなどは数時間〜3日程度が目安ですが、使用する薬剤によっては皮むけが1〜2週間程度続くこともあります。
たるみ・引き締め治療のダウンタイム
HIFU|数時間〜数日程度
HIFUでは、赤み、腫れ、むくみ、熱感などが出ることがあります。
見た目に出る症状は数時間〜数日程度が目安ですが、むくみや違和感がもう少し長く残る場合もあります。
RF(高周波)|数時間〜数日程度
RF治療では、赤みや軽い腫れなどが数時間〜数日程度続くことがあります。
ただし「RF」と呼ばれる治療にはさまざまな機器があります。針を使用するマイクロニードルRFなどは、針を使わないRF治療とはダウンタイムが異なるため、施術名や使用機器まで確認しておきましょう。
糸リフト|1〜2週間程度
糸リフトでは、腫れ、むくみ、内出血、つっぱり感、口を開けにくい感覚などが出ることがあります。
腫れや内出血は1〜2週間程度が目安です。つっぱり感などの違和感は1か月程度続くこともあります。
人前に出る仕事の場合は、数日〜1週間程度予定に余裕を持たせる方法もあります。
医療脱毛のダウンタイム|数時間〜2日程度
医療脱毛では、照射した部分に赤みやヒリつきが出ることがあります。
多くは数時間〜2日程度が目安ですが、毛嚢炎などの肌トラブルが起こることもあります。
照射後は肌が敏感になっているため、入浴、運動、日焼けなどについて施術を受けた医療機関の案内を確認しましょう。
美容外科のダウンタイム
二重埋没法|数日〜1週間程度
二重埋没法では、腫れや内出血が起こることがあります。
目立つ腫れは数日〜1週間程度がひとつの目安です。その後も完全に馴染むまでには数週間〜1か月程度かかることがあります。
二重切開法|目立つ腫れは2週間程度
切開法では、埋没法よりも長めのダウンタイムを考えておく必要があります。
目立つ腫れや内出血は2週間程度がひとつの目安で、最終的に馴染むまでには1〜3か月程度かかることがあります。
人前に出る仕事や学校がある場合は、1〜2週間程度の予定調整を検討しておくといいでしょう。
目の下のクマ取り(経結膜脱脂)|1〜2週間程度
経結膜脱脂では、目の下の腫れ、むくみ、内出血などが起こることがあります。
目立つ症状は1〜2週間程度が目安です。白目に出血が見られることもあり、その場合は見た目への影響が長く感じられることがあります。
顔の脂肪吸引|数日〜数週間
顔の脂肪吸引では、腫れ、むくみ、内出血などが起こります。
術式や吸引量によって差がありますが、仕事への復帰は数日程度から可能としている医療機関もあります。一方、腫れやむくみなどが完全に落ち着くまでには数週間、仕上がりが安定するまでには1〜3か月程度かかることもあります。
「仕事に行ける時期」と「完成する時期」は別に考えておきましょう。
太ももの脂肪吸引|1〜2週間ほどで症状が落ち着き始める
太ももの脂肪吸引では、痛み、腫れ、むくみ、内出血などが起こります。
1〜2週間ほどで症状が落ち着き始めるのがひとつの目安ですが、その後に皮膚のつっぱりや硬さを感じる「拘縮」が現れることがあります。
仕上がりが安定するまでには3〜6か月程度かかることもあります。
鼻プロテーゼ|1〜2週間程度
鼻プロテーゼでは、腫れや内出血に加え、術後のギプスやテープ固定が必要になることがあります。
腫れや内出血は1〜2週間程度が目安で、固定期間も考えると1週間程度は人と会う予定を調整しておく人もいます。
仕事や学校は何日休めばいい?
同じダウンタイムでも、在宅勤務と接客業では「仕事に戻れる」と感じるタイミングが違います。
翌日から比較的予定を入れやすい施術
- ボトックス
- ピコトーニング
- IPL
- HIFU
- 針を使わないRF
- 医療脱毛
数日程度の余裕を考えたい施術
- ダーマペン
- ポテンツァ
- ピコスポット
- 糸リフト
- 二重埋没法
1週間以上の予定調整も検討したい施術
- 二重切開法
- クマ取り
- 脂肪吸引
- 鼻整形
これは「その期間は仕事ができない」という意味ではありません。デスクワークなら仕事ができても、接客や営業など人と顔を合わせる仕事では、腫れや内出血が気になることがあります。
大事なイベント、結婚式、旅行、撮影などがある場合は、通常より余裕を持ったスケジュールを考えておくと安心です。
メイク・入浴・運動・飲酒はいつから?
ここは施術による違いが大きいため、「美容医療なら全部○日後から」とまとめることはできません。
メイクは当日から可能な施術もあれば、翌日以降、傷口が落ち着いてからなど条件がある施術もあります。
入浴、サウナ、激しい運動、飲酒なども、施術後しばらく控えるよう案内されることがあります。
特に外科手術や皮膚に傷をつける施術では自己判断せず、施術後にもらう注意事項を確認してください。
ダウンタイム中に気をつけたいこと
- 施術部位を必要以上に触ったりこすったりしない
- かさぶたや皮むけを無理に剥がさない
- 紫外線対策が必要な施術では日焼けを避ける
- 処方された薬がある場合は指示通り使用する
- 入浴・運動・飲酒などの制限を確認する
- 症状が悪化した場合の連絡先を確認しておく
「冷やした方がいい」「温めない方がいい」といった対応も施術によって異なります。自己流のケアを追加するより、施術を受けた医療機関の指示を優先しましょう。
こんな症状が出たらクリニックへ相談を
腫れや赤み、内出血などはダウンタイムとして起こることがあります。
一方で、症状がどんどん強くなる、強い痛みが続く、発熱や膿など感染を疑う変化がある場合は、自己判断で長く様子を見ず、施術を受けた医療機関へ相談してください。
また、ヒアルロン酸注入後の強い痛みや皮膚の色の変化、視覚の異常、脂肪吸引後の息苦しさなど、施術によって特に注意が必要な症状もあります。
「これは普通のダウンタイムなのかな?」と迷った場合も、医療機関へ確認して構いません。
カウンセリングでダウンタイムについて聞いておこう
ダウンタイムが気になる場合は、施術前に自分の予定を具体的に伝えておくと確認しやすくなります。
たとえば、
- 「3日後から仕事ですが、見た目にどの程度残りそうですか?」
- 「接客業ですが、何日くらい休みを取った方がいいですか?」
- 「○日に結婚式がありますが、この日程で施術して大丈夫ですか?」
- 「メイクは何日後からできますか?」
- 「腫れがどの程度になったら連絡した方がいいですか?」
のように聞いてみるといいでしょう。
ほかにも何を確認すればいいかわからない方は、「美容医療のカウンセリングで聞くことは?初めてでも困らない質問リスト」も参考にしてみてください。
まとめ|ダウンタイムは「何日」だけでなく予定と合わせて考えよう
美容医療のダウンタイムは、数時間程度のものから数週間続くものまでさまざまです。
また、同じ施術でも、施術方法、使用機器、出力、部位、体質などによって経過は変わります。
大切なのは「○日で終わる」と考えることではなく、自分の仕事や学校、大事な予定に合わせて余裕を持って施術日を決めることです。
気になる施術がある場合は、カウンセリングで「どんな症状が何日くらい出るのか」「仕事はいつから可能か」「メイクや入浴はいつからできるのか」まで確認してから予定を組んでみてください。
参考:厚生労働省「美容医療の施術を受ける前にもう一度」、美容医療診療指針、各施術を提供する複数の医療機関公式情報など


