シワ治療の美容医療|ボトックス・ヒアルロン酸・レーザーなど施術別に解説

シワを改善したいと思っても、「ボトックスとヒアルロン酸は何が違う?」「レーザーのほうがいい?」と迷う人も多いのではないでしょうか。

シワの美容医療は、どの施術でも同じように効果が期待できるわけではありません。

表情によってできるシワ、深く刻まれたシワ、乾燥や紫外線などの影響で目立つ細かなシワでは、検討される治療方法が異なります。

この記事では、シワ治療で用いられる代表的な美容医療について、それぞれの特徴や向いているシワ、注意点をわかりやすく解説します。

この記事でわかること

  • シワの種類による治療方法の違い
  • ボトックス注射の特徴
  • ヒアルロン酸注入の特徴
  • レーザー・RFなどの治療
  • 施術ごとのダウンタイムやリスク
  • クリニックで相談するときのポイント

シワの美容医療は「シワの種類」で選択肢が変わる

シワ治療を考えるときに大切なのは、まずなぜそのシワが目立っているのかを確認することです。

例えば、笑ったときや眉を動かしたときに目立つシワと、表情を動かしていない状態でも残っている深いシワでは、治療の考え方が異なります。

また、皮膚のハリ低下やボリュームの変化など、複数の要因が重なっていることもあります。

シワ治療で用いられる美容医療の比較

POINT

施術名だけで選ぶのではなく、シワの原因・深さ・部位などを医師に確認してもらったうえで治療方法を検討することが大切です。

① ボツリヌストキシン製剤|表情ジワの治療で検討される

一般的に「ボトックス」と呼ばれる治療では、ボツリヌストキシン製剤を筋肉へ注射し、筋肉の動きを一時的に弱めます。

特に、表情を動かしたときに目立つ眉間・おでこ・目尻などの表情ジワで検討される治療です。

向いているシワ

  • 笑ったときに目立つ目尻のシワ
  • 眉を寄せたときにできる眉間のシワ
  • 額を動かしたときにできるおでこのシワ

効果は永久ではない

ボツリヌストキシン製剤による作用は永久ではなく、時間の経過とともに弱くなります。

効果の現れ方や持続期間には個人差があるため、継続を希望する場合は医師と相談しながら施術時期を検討します。

主なリスク・注意点

  • 注射部位の痛み
  • 赤み・腫れ・内出血
  • 表情の違和感
  • まぶたや眉の位置への影響
  • 左右差など

注入する位置や量によって表情に影響する可能性があるため、医師による適切な診断と施術が重要です。

② ヒアルロン酸注入|深い溝やボリューム低下に

ヒアルロン酸注入は、ヒアルロン酸製剤を皮膚や皮下組織などへ注入し、ボリュームを補う治療です。

表情筋の動きを抑えるボツリヌストキシン製剤とは仕組みが異なり、深く刻まれた溝や加齢によるボリューム変化などに対して検討されることがあります。

検討される部位

  • ほうれい線周辺
  • 口元
  • 頬などのボリュームが減少した部分
  • その他、医師が適応と判断した部位

なお、ほうれい線は単純な「皮膚のシワ」だけでなく、皮膚・脂肪・骨格など複数の要素が関係して見えることがあります。

主なリスク・注意点

  • 痛み・腫れ
  • 赤み・内出血
  • しこり・凹凸
  • 左右差
  • 感染
  • 血管閉塞などの重篤な合併症
CHECK

ヒアルロン酸注入では、まれではあるものの血管閉塞など重大な合併症が起こる可能性があります。メリットだけでなくリスクについても事前に医師から説明を受けましょう。

③ レーザー・光治療|肌質や細かなシワへのアプローチ

レーザーや光を利用した治療には複数の種類があり、使用する機器によって目的や作用が異なります。

肌の状態に応じて、細かなシワや肌質、ハリ感などの改善を目的として検討される場合があります。

レーザー治療は機器によって違う

「レーザー治療」とひとまとめにされることがありますが、照射する波長やエネルギー、皮膚への作用は機器によって異なります。

そのため、「レーザーならどれでも同じ」というわけではありません。

ダウンタイムにも差がある

施術によっては赤みや腫れ、乾燥、かさぶたなどが生じることがあります。

比較的ダウンタイムが短い治療もあれば、回復まで一定期間を必要とする治療もあるため、施術前に確認しましょう。

④ 高周波(RF)治療|ハリ不足などに用いられる

RF(Radio Frequency/高周波)治療は、高周波エネルギーを利用して皮膚などへ熱を加える治療です。

使用する機器や照射方法によって異なりますが、肌のハリ感や引き締めなどを目的として用いられます。

シワだけを直接埋める治療ではないため、ボツリヌストキシン製剤やヒアルロン酸注入とはアプローチが異なります。

主なリスク・注意点

  • 赤み
  • 腫れ
  • 痛み・熱感
  • やけど
  • その他、機器や施術方法による副作用

⑤ ピーリング|肌表面の細かな変化に

ケミカルピーリングは、薬剤を皮膚へ塗布して角層などへ作用させる治療です。

使用する薬剤や濃度によって異なりますが、肌のざらつきやくすみ、細かなシワなどを含む肌質改善を目的として検討されることがあります。

深く刻まれたシワを直接埋める治療ではないため、シワの種類によっては別の治療が適している場合があります。

⑥ 糸リフト|たるみに伴うシワ・輪郭の変化に

糸リフトは、医療用の糸を皮下へ挿入し、たるみを引き上げることを目的とした治療です。

シワそのものだけを治療するというより、たるみや輪郭の変化に伴って目立つ溝やシワに対して検討されることがあります。

主なリスク・注意点

  • 腫れ・痛み・内出血
  • ひきつれ
  • 左右差
  • 感染
  • 糸の露出など

シワの種類から治療を考える

シワの種類と美容医療の選び方

表情を動かしたときに目立つシワ

眉間・額・目尻などの表情ジワでは、筋肉の動きが大きく関係している場合、ボツリヌストキシン製剤が候補になることがあります。

深い溝やボリューム低下が関係する場合

ヒアルロン酸注入など、失われたボリュームを補う治療が検討されることがあります。

細かなシワや肌質も気になる場合

レーザー、RF、ピーリングなどが候補になる場合があります。

ただし、実際には複数の原因が重なっていることも多いため、ひとつの施術だけで考えず、医師の診察を受けることが重要です。

施術までの基本的な流れ

01 カウンセリング・診察

気になる部位や希望を伝え、医師がシワの状態や肌の状態を確認します。

既往歴、服用中の薬、過去に受けた美容医療なども正確に伝えましょう。

02 治療方法を決める

期待できる変化だけでなく、費用、ダウンタイム、リスク、効果の持続などについて説明を受けます。

03 施術

施術時間や麻酔の有無などは治療方法によって異なります。

04 アフターケア

施術後は医療機関から指示された注意事項を守ります。

強い痛みや急激な腫れ、皮膚の色の異常など、気になる症状がある場合は施術を受けた医療機関へ速やかに相談しましょう。

美容医療を受ける前に確認したいこと

  • 自分のシワにその治療が適しているか
  • 期待できる変化と限界
  • 必要な施術回数
  • 効果が続く期間の目安
  • ダウンタイム
  • 副作用・合併症
  • 施術料金以外に必要な費用
  • トラブルが起きた場合の対応
大切なポイント

美容医療には効果だけでなくリスクもあります。SNSの症例写真や価格だけで決めず、治療内容・リスク・代替方法などの説明を受け、納得したうえで判断しましょう。

美容医療ならシワを完全になくせる?

美容医療を受けても、すべてのシワを完全になくせるとは限りません。

また、ボツリヌストキシン製剤やヒアルロン酸注入など、多くの美容医療は効果が永久に続く治療ではありません。

目指す状態によっては複数の治療を組み合わせることもありますが、施術を増やせば必ず良くなるというものでもありません。

自分のシワの原因と、どこまでの変化を希望しているのかを医師と共有することが大切です。

まとめ|シワのタイプに合った治療を選ぼう

シワ治療にはさまざまな選択肢があります。

  • 表情ジワ:ボツリヌストキシン製剤が候補
  • 深い溝・ボリューム低下:ヒアルロン酸注入などが候補
  • 細かなシワ・肌質:レーザー・RF・ピーリングなどが候補
  • たるみを伴う場合:原因に応じた治療を検討

同じ「シワ」という悩みでも、原因や適した治療は人によって異なります。

まずは医療機関で診察を受け、自分の状態に合った方法を相談してみましょう。

施術名ではなく、「自分のシワ」から選ぶ。

特徴とリスクを知ったうえで、自分に合った治療を考えよう。

参考情報

  • 公益社団法人 日本皮膚科学会「美容医療診療指針」等の公開情報
  • 厚生労働省「美容医療サービス等の自由診療におけるインフォームド・コンセントに関する情報」
  • 独立行政法人 医薬品医療機器総合機構(PMDA)公開情報

※本記事は一般的な美容医療情報の提供を目的としています。実際に適した施術、効果、必要回数、ダウンタイムなどは肌の状態や使用する製剤・機器によって異なります。

※美容医療は自由診療となる場合が多く、副作用や合併症を伴う可能性があります。治療を検討する際は、医師から十分な説明を受けたうえで判断してください。