シミ治療について調べると、よく目にする「ピコレーザー」。
「シミに効果があるらしい」「ダウンタイムが少ないと聞いた」という人もいるかもしれません。
ただし、ピコレーザーはひとつの施術方法を指すわけではありません。
代表的な照射方法には、ピコスポット・ピコトーニング・ピコフラクショナルがあり、それぞれ目的や照射方法が異なります。
大切なのは「ピコレーザーを受ける」と決めることではなく、自分のシミや肌悩みに合った治療方法を選ぶことです。

ピコレーザーとは?
ピコレーザーは、ピコ秒という非常に短い時間単位でレーザーを照射する医療機器です。
美容医療ではシミや色素性病変などの治療に使用されるほか、照射方法によって肌の色調や毛穴、ニキビ跡などを目的とした治療に用いられることもあります。
ただし、同じ「ピコレーザー」でも照射方法によって目的が異なります。
| 照射方法 | 主な特徴 | 検討される悩みの例 |
|---|---|---|
| ピコスポット | 気になる部分を狙って照射 | 境界が比較的はっきりしたシミなど |
| ピコトーニング | 低出力で広い範囲に照射 | 肌全体の色調・肝斑など |
| ピコフラクショナル | 肌に点状の刺激を与える | 毛穴・ニキビ跡・肌質など |
つまり、「ピコレーザー=シミを取る1種類の施術」ではないということを最初に知っておきましょう。
01 ピコスポット
ピコスポットは、気になるシミなどを狙ってレーザーを照射する方法です。
顔全体へ均一に照射するというより、治療したい部分をピンポイントで狙うのが特徴です。

こんな場合に検討される
- 境界が比較的はっきりしたシミがある
- 気になる部分を集中的に治療したい
- 医師の診察でレーザー治療の対象と判断された
ただし、シミに見えるものがすべてピコスポットの適応になるわけではありません。
特に肝斑などが混在している場合は治療方法の選択が重要になるため、自己判断で「このシミにはスポット」と決めないことが大切です。
02 ピコトーニング
ピコトーニングは、比較的低い出力で広い範囲にレーザーを照射する方法です。
肌全体の色調が気になる場合や、状態によって肝斑の治療候補として検討されることがあります。
こんな場合に検討される
- 顔全体の色ムラが気になる
- 広い範囲を少しずつ治療したい
- 医師から肝斑などに対する治療候補として提案された
肝斑は診断が重要です。高出力のレーザーなどによって悪化する可能性もあるため、シミの種類を確認したうえで治療を選びましょう。
03 ピコフラクショナル
ピコフラクショナルは、レーザーによって肌に点状の刺激を与える照射方法です。
シミをピンポイントで取ることを主目的とするピコスポットとは異なり、毛穴やニキビ跡、肌のキメなどの肌質改善を目的として行われることがあります。
こんな場合に検討される
- 毛穴の目立ちが気になる
- ニキビ跡の凹凸が気になる
- 肌のキメや質感を整えたい
同じピコレーザーでも、ピコスポットとは目的がかなり異なる点を覚えておきましょう。
ピコレーザーの痛み・ダウンタイムは?
痛みやダウンタイムは、照射方法・出力・使用する機器・治療範囲・肌状態などによって異なります。
そのため、「ピコレーザーはダウンタイムがない」と一括りにすることはできません。

起こる可能性がある症状
- 赤み
- 腫れ
- ヒリヒリ感や痛み
- かさぶた
- 炎症後色素沈着
特にスポット照射では、治療部位が一時的に濃く見えたり、かさぶたのような状態になったりする場合があります。
施術後の過ごし方や紫外線対策については、治療を受けたクリニックの指示に従いましょう。
ピコレーザーの料金はどのくらい?
ピコレーザーは自由診療で行われることが多く、料金はクリニックや照射方法によって大きく異なります。
公開されている料金例を見ると、ピコスポットはシミの大きさによって数千円から設定されているケースがあります。
ピコトーニングは全顔1回で数千円〜1万円程度から、ピコフラクショナルは全顔1回で1万円前後〜数万円程度の設定例があります。
また、シミ取り放題などのプランを設けているクリニックもあります。
料金を見るときの注意点
- 照射範囲
- 使用する機器
- 麻酔代
- 薬代
- 初回限定価格か通常価格か
- 何回の治療を想定しているか
「1回○円」という金額だけでなく、最終的にどの程度の費用が必要になるのかを確認しましょう。
ピコレーザーとIPLはどっちがいい?
シミ治療では、ピコレーザーと並んでIPL(光治療)もよく比較されます。
ピコレーザーはレーザー光を使用する治療で、IPLは幅広い波長の光を照射する治療です。
一般的には、境界が比較的はっきりしたシミを狙って治療する場合はレーザーが候補になり、細かなシミやそばかすなどが広い範囲にある場合はIPLが候補になることがあります。
ただし、どちらかがすべての人に優れているわけではありません。
ピコレーザーとIPLの違いを詳しく比較したい方はこちら
ピコレーザーとIPLはどっちがいい?シミ治療の違い・効果・料金を比較
ピコレーザーを受けるクリニックの選び方
料金や広告だけで決めず、治療前の診察や説明も確認しましょう。
CHECK
- シミの種類や肌状態を確認してもらえるか
- なぜその照射方法を選ぶのか説明があるか
- 使用する機器や治療方法を確認できるか
- 副作用・リスクの説明があるか
- ダウンタイムについて説明があるか
- 麻酔や薬などを含めた費用を確認できるか
また、妊娠中・治療中の病気がある・服用中の薬があるなどの場合は、施術を受けられないこともあります。
カウンセリング時に自分の健康状態や服用している薬を正確に伝えましょう。
まずは「自分のシミを知る」ことから
ピコレーザーはシミ治療などで使われる医療機器ですが、重要なのは「ピコレーザーという名前」で治療を選ばないことです。
日光黒子、肝斑、そばかす、炎症後色素沈着など、シミには複数の種類があります。
代表的なシミの種類と特徴を確認したい方はこちら
シミの種類と見分け方|代表的な4タイプの特徴とケア方法をわかりやすく解説
まず自分のシミや肌状態を確認し、そのうえでピコスポット・ピコトーニング・ピコフラクショナルなどの選択肢を比較しましょう。
まとめ|ピコレーザーは目的に合わせて照射方法を選ぼう
ピコレーザーには、代表的にピコスポット・ピコトーニング・ピコフラクショナルという異なる照射方法があります。
気になるシミを狙うのか、広い範囲の色調を整えたいのか、毛穴やニキビ跡などの肌質を治療したいのかによって、選択肢は変わります。
自分のシミを知る → 選択肢を比較する → 医師の診察を受ける。
この順番で、自分の肌状態に合った治療方法を検討しましょう。


