老け見えは肌より「姿勢・表情」で決まる説

シミやシワをケアしている。スキンケアも毎日している。

それなのに、写真を見ると「なんとなく疲れて見える」「実年齢より上に見える気がする」

そんなとき、つい肌ばかり気にしてしまいますが、見直したいのは肌だけではありません。

姿勢や表情によっても、人の見た目の印象は大きく変わります。

同じ顔、同じ肌、同じ服装でも、背中を丸めて無表情でいるときと、自然に背筋を伸ばして表情があるときでは、受ける印象はかなり違います。

今回は、そんな「老け見え」を肌以外の視点から考えてみます。

そもそも「老けて見える」は肌だけで決まらない

「若く見える」「老けて見える」と聞くと、まず思い浮かぶのはシワやシミ、たるみではないでしょうか。

もちろん、肌の状態は見た目の印象を左右する要素のひとつです。

ただ、人を見るときに私たちは肌だけを切り取って見ているわけではありません。

  • 姿勢
  • 顔の向き
  • 表情
  • 口角
  • 目元の印象
  • 髪型
  • 服装
  • 動き方

こうしたさまざまな情報をまとめて、その人の印象を判断しています。

つまり、「老け見え=肌の問題」とは限らないということです。


肌・姿勢・表情など老けて見える印象を左右する主な要素をまとめた図解

姿勢だけで顔の印象が変わって見えることも

まずチェックしたいのが姿勢です。

スマホやパソコンを見る時間が長くなると、無意識に頭が前へ出て、背中が丸まった姿勢になっていることがあります。

その状態で鏡を見たり写真を撮ったりすると、顔そのものは変わっていなくても、首まわりやフェイスラインの見え方が変わります。

反対に、背筋を自然に伸ばして頭の位置を整えると、顔まわりがすっきりした印象になることがあります。

大切なのは、無理に胸を張ることではありません。

「頭だけが身体より前に出ていないか」を確認するだけでも十分です。

横から写真を撮ると自分の姿勢がわかりやすい

姿勢は毎日のクセなので、自分では意外と気づきにくいものです。

そこで一度、スマートフォンを置いて普段通りに立っている姿を横から撮影してみると分かりやすくなります。

チェックしたいのは、

  • 頭だけ前へ出ていないか
  • 背中が大きく丸まっていないか
  • 顎が前へ突き出ていないか
  • 肩が極端に内側へ入っていないか

など。

「自分では普通に立っていたつもりなのに、思ったより前かがみだった」と気づくこともあります。

スマホを見る姿勢も意外と重要

日常生活で特に姿勢が崩れやすいのが、スマートフォンを見ている時間です。

スマホをお腹や胸の近くで持つと、画面を見るために自然と頭が下がります。

さらに長時間その姿勢を続けていると、頭が前に出た状態が習慣になってしまうこともあります。

ずっと正しい姿勢を維持しようとする必要はありません。

ときどき、

「今、頭だけ前に出てない?」

と確認するくらいから始めてみましょう。

もうひとつの「老け見え」ポイントが表情

姿勢と合わせて見直したいのが、普段の表情です。

鏡を見るときは、自分でも無意識に少し表情をつくっていることがあります。

ところが仕事中やスマホを見ているとき、電車に乗っているときなどはどうでしょう。

自分が思っている以上に無表情になっているかもしれません。

特に、

  • 口角が下がっている
  • 眉間に力が入っている
  • 目元が疲れているように見える
  • 口をぎゅっと結んでいる

といった表情は、実際の年齢とは関係なく、疲れた印象や不機嫌な印象につながることがあります。

「老けた」のではなく「疲れて見えている」可能性もある

ここは意外と大きなポイントです。

自分の写真を見て、

「最近老けたな……」

と思ったとしても、本当に肌の変化だけが原因とは限りません。

仕事終わりで背中が丸まっている。

目元に力がない。

口角が下がっている。

顔が少し下を向いている。

こうした要素が重なって、「老けた」というより「疲れて見える」状態になっている可能性もあります。

スキンケア用品を増やす前に、姿勢や表情を変えて同じ場所・同じ照明で写真を撮り比べてみるのも面白いでしょう。


同じ人でも猫背や無表情と自然な姿勢や表情によって見た目の印象が変わることを比較した図解

表情筋は「鍛えれば若返る」と単純には言えない

ここで少し注意したいのが、いわゆる「表情筋トレーニング」です。

SNSなどでは、

「表情筋を鍛えればたるみがなくなる」
「毎日顔トレをすればほうれい線が消える」

といった情報を見かけることがあります。

しかし、顔の見た目には皮膚だけでなく、皮下組織や筋肉、骨格など複数の要素が関係しています。

そのため、表情筋を動かすだけで、たるみやシワが改善すると単純に考えるのは避けたいところです。

また、必要以上に顔を強く動かすことが、すべての人に適しているとも限りません。

この記事で意識したいのは「顔を鍛える」というより、普段どんな表情で過ごしているかに気づくことです。

まずは「口角」より顔全体を見る

若々しく見せようとして、無理に口角だけを上げ続ける必要もありません。

むしろ、

  • 眉間に力が入りすぎていないか
  • 顎に力を入れていないか
  • 口を強く結んでいないか
  • 自然に表情が動いているか

など、顔全体を見る方が分かりやすいでしょう。

人と話したり笑ったりするときに自然に表情が動く。

そのくらいの意識で十分です。

肌ケアと一緒にやってみたい2つの習慣

1.週に一度、横から自分の姿勢を見る

鏡でもいいですが、スマートフォンで横から写真や動画を撮ると客観的に確認しやすくなります。

特に、耳・肩・身体の位置関係や、頭だけが前に出ていないかをチェックしてみましょう。

毎日細かく確認する必要はありません。

「最近また前かがみになっているな」と気づくきっかけを作ることが目的です。

2.1日一度、自分の「無意識の顔」を確認する

鏡の前で笑顔を作るのではなく、スマホを見ているときやパソコンを使っているときの表情を確認してみます。

眉間に力が入っていたり、口を強く結んでいたりするなら、一度力を抜いてみましょう。

「表情を鍛える」より、「余計な力に気づく」くらいの感覚でOKです。

スキンケアだけで解決しようとしなくてもいい

「老けて見える」と感じると、高価な美容液を買ったり、美容医療を検討したりしたくなることがあります。

もちろん、それらも選択肢のひとつです。

ただ、その前に一度、鏡から少し離れて自分全体を見てみるのもおすすめです。

姿勢を整える。

顔の余計な力を抜く。

髪型を整える。

表情を少し明るくする。

それだけで「なんとなく老けて見える」という印象が変わることもあります。

まとめ|「老け見え」を感じたら、肌以外も見てみる

若々しい印象をつくるために、スキンケアはもちろん大切です。

でも、人の印象は肌だけで決まるものではありません。

姿勢、顔の向き、表情、目元、口元など、顔の周りにあるさまざまな要素が合わさって「その人の印象」になります。

「最近老けたかも」と感じたとき、すぐに肌だけを原因にする必要はありません。

まず背筋を自然に伸ばして、顔の力を抜いて、もう一度鏡を見てみる。

意外と変えるべきだったのは、肌ではなく普段の自分の見え方だったのかもしれません。